タイピング練習支援WEBアプリの効果検証のための協力のお願い

アプリについて

実験風景

本タイピング練習支援アプリは上の画像に示す画面を見ながら、打つべきキーの位置を覚えていくものです。入力するローマ字を色などのイメージしやすいものに置き換えることで、打つ指の運動を練習することができます。

上の画像のようにPCのキーボードのそれぞれのキーに画面に対応する色のシールを貼って、アルファベットをあえて見せないようにして練習します。

従来のタイピングアプリは文字情報に頼った練習方法であり、 読み書きに困難さを持つ児童には、タイピング練習自体が難しい場合があります。 このタイピング練習支援アプリはできるだけ文字情報にたよらず、打つキーの場所を覚える練習方法であるため、タイピング技術の向上が期待できます。 また、読み書きに特に困難さを持たない児童にとっても、この新たなタイピング練習を行うことによって、より効率的なタイピング技術の習得が期待できます。

より詳しい説明が以下のURLにあります。

https://ir01.his.u-fukui.ac.jp/kbpractice/intro

この研究の背景と目的・意義について

読み書きが苦手な児童生徒に対して、タブレットやPC等、ICT支援機器を使うことで本来の学習を支援する取組が行われています。書字の代替手段としてキーボード入力が挙げられます。キーボード入力をマスターすれば、日常生活での使用に問題ない速さでタイピングできるようになる児童生徒が多いですが、読み書きが苦手な児童生徒はタイピングを習得すること自体に困難さを示すことがあります。

読み書きが苦手な児童生徒がタイピングの習得に困難さを示す原因を探り、その原因に応じた適切なタイピング練習方法を見つけ、練習を支援することが、この研究の目的です。適切なタイピング練習方法を提供することで、タイピング練習のハードルが下がり、定型発達児の書字速度と遜色ない速さでタイピングできるようになれば、読み書きが苦手な児童生徒の「書字」の可能性を広げることができ、将来の勉学に重要な基盤の1つとなり得ます。

効果検証のための情報提供のお願い

当研究グループが開発しているタイピング練習支援アプリの効果を検証するために、以下の情報の提供をお願いします。

①研究対象者背景

年齢、性別、所属学校名、学級(普通級、通級、支援学校、その他)
診断名:診断がある場合のみ(ASD、ADHD、DCD、LD(読字)、LD(書字)、LD(計算))
医薬品投与状況、併用薬/併用療法、自覚症状・他覚所見:該当する場合のみ
検査/評価データ:既に検査を受けたか、診断時に検査が妥当とされた場合のみ(WISC-IV検査、WISC-V検査、読字検査 稲垣式、読字検査 STRAW-R、読み書き評価 URAWSSⅡ、WAVES等)
※これらの情報はアプリを利用される前に確認させて頂きます。

②タイピング練習支援アプリを利用した際の記録データ

練習した音」「練習した時間」「得点」「正解数」「出題数」「お題」「回答」「回答時間」「キーボード表示の有無」「お題の表示の有無」「音声読み上げの有無」「打鍵音の有無」「正否音の有無」「結果音の有無」等
※これらのデータはアプリ使用時に自動的に収集されます。

ご協力頂ける際の連絡先および相談窓口

ご協力頂ける際は以下の連絡先にご連絡ください。
【連絡先】
福井大学学術研究院工学系部門知能システム工学講座 高橋 泰岳
住 所:福井県福井市文京3−9−1
メールアドレス:yasutake@ir.his.u-fukui.ac.jp

ご利用までの流れ

  1. 上記の連絡先にご連絡下さい
  2. ご利用者と代諾者のかたのお時間のあるときに、対面またはWEBミーティングでの面談をさせてただき、本研究の目的や注意事項等を説明させて頂きます。
  3. タッチタイピング練習支援WEBアプリの使い方を紹介させて頂きます。
  4. 研究のためのデータ取得に同意頂ける場合、同意書を提出頂きます。
  5. その後、速やかにIDとパスワードを発行してWEBアプリのURLを提供し、ご利用者の都合の良い時間にタッチタイピングの練習をして頂く環境を整えます。